【iPhone5】au版テザリングについて

たまには備忘録までに仕事関連のことを。

2012年9月21日、auのiPhone5からテザリングが開始されました。
iPhoneでテザリングで、LTEなので通信速度も早いので向かうところ敵なし!の状態かと思います。
(SoftBankも後追いでやると、孫さんは言っていましたね)

テザリングって何?おいしいの?って方は、以下のサイトが参考になると思います。
http://japan.internet.com/allnet/20120919/2.html 

要するに 自分のiPhoneがポケットwi-fiになるということです。
自分のiPhoneをwi-fiルーターにして、iPhoneの通信を他の機器につなげることができる、ということですね。
使い方としては、iPhoneの通信にiPad(wi-fi専用)をつないで通信環境下でiPad利用できる、などです。

イメージとしては、タコ足配線でしょうか。
今までは間口をiPhone用ひとつしかなかったものに、タップを買ってきて、iPhoneと他の機器とで通信のタコ足配線をするような感じです。

 

非常によい機能だと思うのですが、開発側にはちょっと問題のある機能でした。
以下の画像をご覧下さい。

「インターネット共有」というのがテザリングです。
テザリング使用中にアプリを開いている画面なのですが…

画面上部にかぶってね!?

この状態だと、ボタンが半分隠れて非常に使いづらいです(押し間違えてインターネット共有を押すと、テザリング設定に飛ぶ)
そして、画面によりアプリの画面に隠れたり隠れなかったりします。

リストビュー(リスト形式の画面)だと隠れないのでしょうか… (確かに下にずれても問題発生しないからなぁ)

 

いずれにしても、アプリで利用できる画面領域が変わってしまうことになるため、開発者には非常に痛い仕様となっております。
OS側で何とかして欲しいよなぁ…

対応に関しては、現在調査中です。

【カジュアルお遍路】四国八十八ヶ所 一国巡り徳島編〜前編その3〜

 

前回の記事の続きです。

 

■あらすじ

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四国の旅で、思いつきでふらっとお遍路に参加中。
ハードルを少し下げて巡れるように「カジュアルお遍路」という独自の方法を採用。
7番札所「十楽寺」まで来たところでアクシデントに襲われる。
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【靴擦れ】くつ‐ずれ
[名](スル)靴が足に合わずに擦れて傷ができること。また、その傷。
※提供元:「デジタル大辞泉」

違和感は、確かに感じていました。
しかし、大丈夫だろうと歩を進めていましたが、少しづつですが着実に足へのダメージは蓄積していました。
本格的に痛みを伴い、発生してしまいました。
合わない靴では無かったのですが、運動用ではありませんでした。
これからお遍路を考えている方は、運動用の靴を強くオススメします。

※女性用のストッキングの上に靴下を履いておくと靴擦れしないと、この後に会うお遍路の猛者の方に教えて頂きました。出発前に知りたかった(涙)

 

足が痛いので休憩に入ります。
十楽寺前のうどん屋です。

この時点で時刻は14:00を過ぎていました。
本日の予定からは少し遅れているため、急ぎ足で進みます。
次は熊谷寺(4.2km)です。

 

きれいな花ですが、気持ちばかりが先に行きます。

 

朽ちた家をたくさん見かけました。

 

 

良くないことは重なるものです。
道を急いでいるうちに、風景に違和感を覚えました。
「本当にこの道であっているのか…?」
ちょうどケータイのバッテリーが切れて充電していたため、Google Mapを使っていない時でした。

お遍路道には↓のような道標があって、それを頼りに進みます。

これに従ってまっすぐ歩いていたわけです。
これ、間違いでした☆

本当はここで右へ曲がると、すぐお寺でした。
「目に見えるものだけを信じてはいけない…」
そう教えられた気がしました(いや、当時は本当に憤慨しました)

 

 

お遍路道には、上のような張り紙などの順路案内、メッセージなどがたくさんあります。
いくつかご紹介します。

一番よく見かけるタイプの順路案内。

 

「心が洗われる」私はちょっと前までこの言葉を「心が表れる」と、自分の気持ちが素直に出ちゃうことを言っているのだと思っていました。

 

 

・8番札所「熊谷寺」

仁王様は派手派手☆ですが、全体的に質素な感じのお寺でした。

 

 

何かを踏んづけての決めポーズです。

 

こちらも何かに乗っています。

挨拶も早々に、次は法輪寺(2.4km)です。

 

 

ここの道のりが、本旅では一番厳しかったです。
宿の予約があるから予定の場所までは行かなくてはいけない。
そのため、急ぎ足で進む必要がありました。
しかし、体力的にも足の靴擦れもどんどん悪化して、足が重く、これまでに比べるとたいした距離ではないですが、長く辛いものに感じていました。

その時、曇っていた空に切れ目ができて、光が差し込んできました。

すごく幻想的な風景でした。
うまく言葉では言い表せないのですが、これが見れただけでこの旅の価値はあったというか、これを見るためにここまで来た、といった感情が沸き起こっていました。
気づくと「ありがとうございます」と呟いていました。

 

 

・9番札所「法輪寺」

ここの龍はひげが立派です。

 

ここで「わしは500回以上満願達成しとる!」というおじいさんに出会ったのですが、詳しい話も聞きたかったのですが、時間がまずいことになります。
次の切幡寺までは3.8kmですが、16:00を回っていました。
納経は17:00までなので、ほとんど余裕が無い状態でした。

プランとしては11番まで回って宿、という形でしたが10番まで回って、11番は明日というプランに変更せざるを得ませんでした。

 

もう夕暮れが近づいています。

 

 

・10番札所「切幡寺」

到着した頃には雨も降っていました。

 

何とか17:00までには到着できましたが、最後に階段が行く手を阻みます。

ここまで来ると、さすがに限界に達していました。
そして次の藤井寺までは9.3kmあります(宿もその近くにあります)

残念でしたが、タクシーを呼び宿まで行きました。
本日は疲労困憊のため、写真はここまでになります。

 

■お遍路熟練者との出会い

宿では歩き遍路をしている方と一緒に食事になりました。
一人は73歳のおじいさん(見た目は若い、最近K2を攻略したとおっしゃっていました)、もう一人は60歳の女性の方でした(見た目は年齢より若く見えました)

お二人に共通することは、以前参加して楽しかったので、2周目、3週目をしているとのこと。
何が楽しいのか伺ってみると「人との出会い」なのだそうです。

例えば、歩き遍路を私のように分けて行うのでなく一発で全部回る場合、最初の宿で一緒に食事をした人と途中や終盤で偶然再会する、ということがあるそうです。
その時は、生き別れた肉親に再会したような、なんとも感慨深い気持ちになるのだそうです。
名前もろくに聞いていない、深く知らない相手に対してそのような感情を抱くことは確かに不思議ではあるのだけれど、そういう気持ちになるそうです。

つらいことを共有するということは、たとえ全然知らない相手でも絆を深めるものなのかなぁと感じました。
お遍路は、実際は非常に過酷な旅で、白衣を着て白装束なのは道中いつでも死んでも良い、という意味が込められているのだそうです。

確かに私も「カジュアルお遍路」を実践してみましたが、参加のハードルは下がりますが、道中は決してお手軽なものではありませんでした。
私はまだまだやりたいことがあるし、次へ進むためのお遍路なので、道中いつでも死んでも良いという覚悟はありませんでした。
そういった意味でも、 白衣は着なくて正解だと、今でも思っています。

 

 

 ■3日目(11番札所)

昨日泊まった吉野旅館。

 

次は藤井寺です。

 

 

・11番札所「藤井寺」

早朝なので、人もまばらです。

 

この先が「遍路転がし」と呼ばれる道です。

 

 

この後の旅は、当日の体調でと考えていましたが、さすがに靴擦れは治っておらず、それどころか膝の腱も痛めていました。
そのため、この後もプランどおりに進めることは難しいと判断し、今回の旅はここまでに致しました。

 

■まとめ的なもの

お遍路をしてみての感想を以下にまとめてみました。

・お遍路を通じて、自分と向き合うことができた。
これは、普段の生活ではなかなかできないことで、目的地に向かってひたすら歩く、もしくはひたすらお経を見よう見まねで唱える、という行為によって自分に向き合わざるをえなくなるため、その意味では非常に効果があった。ノイズも少ないので、自分に向き合いやすいし、 自分探しなどにも良いかもしれない。発見も多い旅だった。
帰ってきて、自分については少し変わったかな、と感じることができた。

・歩くのは思っていたよりつらい
いくらでも歩けると思っていたけれど、意外と歩けない。
小さなことでもこつこつと貯まっていくと大きな効果があることを再確認した。

・また行きたい
今回は11番で断念しましたが、やってみた後の感想としては、続きをしたいなぁと思った。
つらいこともあるけれど、発見も多い旅だったので、迷った時に行きたい。
特に遍路転がしには挑戦してみたい。

 

今回の旅では、参加のハードルを下げるべく「カジュアルお遍路」なるものを実践してみました。
個人的にはあまり固く考えずに、出来る範囲でやればよいと感じました。
実際に、普通の服で回っていても何も言われないし、変な目で見られたりもしませんでした。
大切なのは心で、 何を目的にしてどういった気持ちで参加するのか、ということが重要だと思いました。

 

 

【カジュアルお遍路】四国八十八ヶ所 一国巡り徳島編〜前編その2〜

前回の記事の続きです。

■あらすじ

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四国の旅で、思いつきでふらっとお遍路に参加中。
ハードルを少し下げて巡れるように「カジュアルお遍路」という独自の方法を採用。
旅としては2日目、1番札所 「霊山寺」で準備を整え、2番札所「極楽寺」へと進む。
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 ・2番札所 極楽寺

名前に劣らず、豪華な感じのお寺でした。
1.2kmくらいはさくっといけますね。

 

手を洗うところの龍もアグレッシブ!
この調子でどんどん進んで行きます。
次は金泉寺(2.5km)です。

 

距離が伸びてくると、道中のイベントも増えてきます。

 

■道中イベント

カマキリがあらわれた!
道を阻んでいる。

 

旅人が仲間になった!
(私が進む方向を迷っている時に合流して3番まで一緒に行きました。
仏像が趣味で、そこからお遍路にも興味を持って、とのことです。
残念ながら、本日中に回れるだけ回って帰るそうです)

そうしているうちに、もうここが金泉寺です。

 

 

・3番札所 金泉寺

門のところには、必ず仁王様がいる気がします。

 

羅漢タクシー!
すごいネーミング…
ご利益があったり、外装が霊柩車っぽいのでしょうか。

次は大日寺(5.4km)です。

 

 

 ■自分の内に入る

あとから振り返ると、5kmを1時間くらいで歩いています。
そのため、3番⇔4番間がちょうど1時間くらいかかっています。
1時間ただ歩く。歩いていると、普段のいろいろなことが思い起こされていきます。
ここで「自分の内に入る」という事を実感できました。
「歩き瞑想」 という言葉があるように、歩きながら自分を内観するということが
少しわかったような気がしました。

 

そしてどんな道を歩いているかというと、

こんな道。
超普通の住宅街です。

 

猛々しい案内板。

 

スタンドバイミーごっこができそう。

 

突然の終了宣言。

 

 

■大日寺ルート

大日寺へのルートはいくつかあって簡単に
・近道だけどわかりにくい(旧道)
・ちょっと遠回りだけどわかりやすい(新道)←オススメ!
という感じですが、私の場合はどちらも選択しない☆ということをやってみました。

具体的にはGoogle Mapを頼りに、なんとなく方向を目指す、という方法です。
そのため、旧道、新道両方を歩いていたような感じだと思います。
今回の旅では、Google Mapがちゃんと機能してくれて、比較的迷わずに進むことができました。

 

 

・4番札所 大日寺

■お経への気持ちの変化

この辺に来ると、お経にも変化が出てきます。
何度も繰り返しているため、つっかえずに言えるようになってくることはもちろん、唱えている時になんとも言えない穏やかな気持ちになることがありました。
ただ唱えるだけで満たされる、そんな気分です。

言葉の意味はわからないのですが、そんな気分になれるということが不思議でした。
これがお遍路の魅力のひとつなのでしょうか。

 

ここの龍は上から目線!

次は地蔵寺(2km)です。

 

・5番札所 地蔵寺

地蔵寺は素朴な感じのお寺。

 

お遍路は百薬に優るそうです。

 

神々しい…

 

■納経について

各寺では、参拝した証として納経を行ってもらいます。
各寺に、このように印を書いてくれる方がいて、納経帳に書いてもらいます(300円)
撮影の際に「出演料、高いよー(笑)」と冗談を飛ばす、 素敵な方でした。

次は安楽寺(5.3km)です。

 

 

 

お遍路さんに優しい、というのは本当で、このように気遣いの看板がいろんなところにあります。

 

なんかかわいい。

 

夏と秋の中間の陽気。
しかし暑い。

 

 

・6番札所 安楽寺

 

1.2kmと近いので、まとめていきます!

 

・7番札所 十楽寺

やたらと豪華な感じです。

 

手を洗うところに、龍は不在。

 

 

ここで、本日の予定の半分を過ぎたところになります。
しかし、順調かと思われた旅ですが、ここで思わぬアクシデントに襲われます。

(つづく)

 

【カジュアルお遍路】四国八十八ヶ所 一国巡り徳島編〜前編その1〜

 

突然ですが、四国にお遍路してきました。
今回はその時の内容と、これからお遍路を考えている人へ「カジュアルお遍路」なるものを提唱していきたい所存です。
※「カジュアルお遍路」は私が勝手に考えたものであり、正式なお遍路とは異なる可能性があります。しかし、お遍路は難しいと考えている人も参加しやすいよう、ハードルを少し下げて巡れるように、というのが本提唱です。
ちなみに一番簡単なのは「クルマで巡る」ですが、クルマで巡ったところで価値は薄いと経験者は語っています(後述します)

 

■きっかけ

コレ↓

宇多田ヒカル、熊野古道一人お遍路中に靭帯損傷
https://twitter.com/utadahikaru/status/254561349236039680

ちょうど徳島にノープランで旅行しようとするときにこのニュースを見かけました。
お遍路は前から気になっていたのです。
何にそんなに魅力があるのか、人は惹きつけられるのか?

※須藤元気のファンで、この本を読んだりしていました。

「まさに天啓を得た!」 と、勢いに任せて参加してみました。

 

■準備 

持ち物は
・日数分の着替え
・歩きやすく、靴擦れしない靴 ※重要
・カメラ+充電器
・ケータイ+充電器
・タオル、サニタリー類

これだけ。

お遍路に必要なものは1番札所「霊山寺」で全て買うことができます。
説明も聞くことができるので、初参加の私はそこで揃えることにしました。

あとは、宿の連絡をしておくことが肝要です。
飛び込みで宿を取ろうとしてもいっぱいで断られている人が見受けられました。
人の歩く速度ですから、そこまで差がつかず、みんな似たようなチェックポイントになるためですね。
歩きの方は、4km/h(成人男性の平均歩速度)+各寺での滞在時間で、1日にどのくらい進めるか計算してどこに泊まるかを考えるのが良いと思います。
ちなみに「宿」と、寺に泊まる「宿坊」のスタイルがあります。

私は以下の形のスケジュールでした。
いろいろ回り方はあるようなのですが、私はまとまった休みをとりづらいので、短期で分割してちょこちょこ進める「1国巡り」というスタイルでスケジュールを組みました。

・初日(〜徳島の坂東) @かどや椿荘
・2日目(1番〜11番)@吉野旅館
・3日目(12番〜13番)@13番宿坊
・4日目(14番〜23番)@未定

※このスケジュールは後に破綻することになりました。
後述しますが、通常2日かけるところを1日で行くような無茶なプランなので真似しないことをオススメします。
後から振り返ると、甘かったなーと思います。

 

■出発 〜徳島まで

新幹線で岡山まで、そこからマリンライナーなどを乗り継いで徳島県の坂東というところまで行きました。
坂東は、1番札所があるところで、出発の地となります。

1日移動でまっ暗です。
夕食はここでとりました。

ここしかやっていませんでした。コンビニもありません。

前を通りかかると「お遍路さんかー?」と気さくに話しかけれました。
そうですよね、こんな時間でバックパッカーみたいな格好で出歩いているのはお遍路さんくらいです。
地元の人は、そういうことが普通になっているのですね。

 

宿はかどや椿荘さんにお世話になりました。
部屋は決して広くはないですが、とてもきれいで、二人くらいであれば十分な広さの部屋でした。

 

 

 ■2日目(1番札所〜11番札所)

・1番札所 霊山寺

宿から徒歩5分、すぐの場所に出発の寺はありました。
最初の寺だけあって、結構人がいます。
みんなお遍路の白衣に笠、金剛杖の格好です。

このように案内も出ています。
早速支度をしてみましょう。

 

お遍路支度

私が購入したものは以下です。

・マニュアル「作法とお経の意味」(無料配布)
・一人歩き用地図
・念珠(数珠みたいなもの)
・納札(お遍路における自分の名刺のようなもの)
・線香、ロウソク
・納経書(各寺でサインをもらって、来た事を証明するもの)

笠、白衣、金剛杖など、THEお遍路用品は購入しません。カジュアルお遍路です☆

シャツにジーンズ、スニーカーと街中にいる普通の格好で、お遍路要素は腕の念珠くらいです。
1回で回られる方は、購入した方がよいと思います。
しかし、私は徳島分のみで帰る予定です。
今回の旅で購入して、次回また持ってくる、というのは大変です。
気軽に参加する、という今回のコンセプトに沿って、これらは購入しませんでした。

 

作法

以下のサイトを参考に参拝を行いました。
マニュアルにも載っています。

遍路参拝の作法
http://www.maenaem.com/henro/san.htm

作法で非常にハードルが高いと思ったのは、お経を唱えることです。
みなさん暗記しておられるのか、マニュアルを見ずにすらすら唱えていきます。
しかし、私が行っているのは カジュアルお遍路です。
高いハードルは下げていきます。
お経は呪文、フィーリングで唱えます☆  
最初から上手にできるわけがないので、マニュアルを見ながら、途中で間違えようが、飛ばそうが、お構いなく雰囲気でいきます。

オススメは、他の人のお経を聞いて真似をしてみることです。
必ず一人くらいは、すごいうまい方がいらっしゃいます。その方のお経を真似て、雰囲気で発音してみる。
すると、数をこなすごとに徐々に慣れて、唱えられるようになりました。

 

一通り作法を終え、次は極楽寺(1.2km)です。
(つづく)