突然ですが、四国にお遍路してきました。
今回はその時の内容と、これからお遍路を考えている人へ「カジュアルお遍路」なるものを提唱していきたい所存です。
※「カジュアルお遍路」は私が勝手に考えたものであり、正式なお遍路とは異なる可能性があります。しかし、お遍路は難しいと考えている人も参加しやすいよう、ハードルを少し下げて巡れるように、というのが本提唱です。
ちなみに一番簡単なのは「クルマで巡る」ですが、クルマで巡ったところで価値は薄いと経験者は語っています(後述します)
■きっかけ
コレ↓
宇多田ヒカル、熊野古道一人お遍路中に靭帯損傷
https://twitter.com/utadahikaru/status/254561349236039680
ちょうど徳島にノープランで旅行しようとするときにこのニュースを見かけました。
お遍路は前から気になっていたのです。
何にそんなに魅力があるのか、人は惹きつけられるのか?
※須藤元気のファンで、この本を読んだりしていました。
「まさに天啓を得た!」 と、勢いに任せて参加してみました。
■準備
持ち物は
・日数分の着替え
・歩きやすく、靴擦れしない靴 ※重要
・カメラ+充電器
・ケータイ+充電器
・タオル、サニタリー類
これだけ。
お遍路に必要なものは1番札所「霊山寺」で全て買うことができます。
説明も聞くことができるので、初参加の私はそこで揃えることにしました。
あとは、宿の連絡をしておくことが肝要です。
飛び込みで宿を取ろうとしてもいっぱいで断られている人が見受けられました。
人の歩く速度ですから、そこまで差がつかず、みんな似たようなチェックポイントになるためですね。
歩きの方は、4km/h(成人男性の平均歩速度)+各寺での滞在時間で、1日にどのくらい進めるか計算してどこに泊まるかを考えるのが良いと思います。
ちなみに「宿」と、寺に泊まる「宿坊」のスタイルがあります。
私は以下の形のスケジュールでした。
いろいろ回り方はあるようなのですが、私はまとまった休みをとりづらいので、短期で分割してちょこちょこ進める「1国巡り」というスタイルでスケジュールを組みました。
・初日(〜徳島の坂東) @かどや椿荘
・2日目(1番〜11番)@吉野旅館
・3日目(12番〜13番)@13番宿坊
・4日目(14番〜23番)@未定
※このスケジュールは後に破綻することになりました。
後述しますが、通常2日かけるところを1日で行くような無茶なプランなので真似しないことをオススメします。
後から振り返ると、甘かったなーと思います。
■出発 〜徳島まで
新幹線で岡山まで、そこからマリンライナーなどを乗り継いで徳島県の坂東というところまで行きました。
坂東は、1番札所があるところで、出発の地となります。
1日移動でまっ暗です。
夕食はここでとりました。
ここしかやっていませんでした。コンビニもありません。
前を通りかかると「お遍路さんかー?」と気さくに話しかけれました。
そうですよね、こんな時間でバックパッカーみたいな格好で出歩いているのはお遍路さんくらいです。
地元の人は、そういうことが普通になっているのですね。
宿はかどや椿荘さんにお世話になりました。
部屋は決して広くはないですが、とてもきれいで、二人くらいであれば十分な広さの部屋でした。
■2日目(1番札所〜11番札所)
・1番札所 霊山寺
宿から徒歩5分、すぐの場所に出発の寺はありました。
最初の寺だけあって、結構人がいます。
みんなお遍路の白衣に笠、金剛杖の格好です。
このように案内も出ています。
早速支度をしてみましょう。
お遍路支度
私が購入したものは以下です。
・マニュアル「作法とお経の意味」(無料配布)
・一人歩き用地図
・念珠(数珠みたいなもの)
・納札(お遍路における自分の名刺のようなもの)
・線香、ロウソク
・納経書(各寺でサインをもらって、来た事を証明するもの)
笠、白衣、金剛杖など、THEお遍路用品は購入しません。カジュアルお遍路です☆
シャツにジーンズ、スニーカーと街中にいる普通の格好で、お遍路要素は腕の念珠くらいです。
1回で回られる方は、購入した方がよいと思います。
しかし、私は徳島分のみで帰る予定です。
今回の旅で購入して、次回また持ってくる、というのは大変です。
気軽に参加する、という今回のコンセプトに沿って、これらは購入しませんでした。
作法
以下のサイトを参考に参拝を行いました。
マニュアルにも載っています。
遍路参拝の作法
http://www.maenaem.com/henro/san.htm
作法で非常にハードルが高いと思ったのは、お経を唱えることです。
みなさん暗記しておられるのか、マニュアルを見ずにすらすら唱えていきます。
しかし、私が行っているのは カジュアルお遍路です。
高いハードルは下げていきます。
お経は呪文、フィーリングで唱えます☆
最初から上手にできるわけがないので、マニュアルを見ながら、途中で間違えようが、飛ばそうが、お構いなく雰囲気でいきます。
オススメは、他の人のお経を聞いて真似をしてみることです。
必ず一人くらいは、すごいうまい方がいらっしゃいます。その方のお経を真似て、雰囲気で発音してみる。
すると、数をこなすごとに徐々に慣れて、唱えられるようになりました。
一通り作法を終え、次は極楽寺(1.2km)です。
(つづく)